宮崎牛 日本一の軌跡

第10回全国和牛能力共進会で日本一に輝いた宮崎牛。宮崎牛ブランドも口蹄疫の発生で、ほとんどの種牛を失い壊滅的なダメージを負うことになり、口蹄疫の被害はあまりにも大きいものでした。そこから宮崎牛は見事復活し、口蹄疫の被害を乗り越え勝ち取った悲願の連覇。日本一を達成した軌跡についてまとめました。

素牛として品質の良さに定評がある

宮崎はかねてから、素牛と呼ばれる肉用の子牛の生産が盛んです。2007年には素牛出荷頭数の約半数を県外へ出荷しており、三重県や佐賀県など、全国各地でブランド牛に育てられる素牛としての価値が高く、ブランド牛の血統としての品質の良さには定評がありました。有名な松坂牛も主な素牛のひとつとして知られています。

日本一の軌跡その1.家畜伝染病 口蹄疫の発生

2010年4月、宮崎県で口蹄疫の発生が確認され、感染した牛や豚だけでなく、感染が疑われる牛や豚等の、家畜の殺処分をしなければならなくなるなど、甚大な被害をうけ、畜産物の安定供給にも影響を及ぼしました。

日本一の軌跡その2.終息宣言

2010年8月の終息確認まで、130日間におよんだ口蹄疫の被害によって、これまで大切に育てられてきた牛や豚などの家畜、およそ30万頭が殺処分されるという、国内史上最大規模の被害となりました。宮崎県にとっても非常に大きな痛手であり、なかには畜産業の廃業を余儀なくされた農家も少なくありませんでした。

日本一の軌跡その3.復興に向けてスタート

前回の全国和牛能力共進会でも優勝するも、口蹄疫の発生により保持していた種牛55頭のうち50頭が殺処分されるなど、口蹄疫の被害は大きく壊滅的なダメージだったといえるでしょう。

被害を受けた畜産農家をはじめ本県畜産の再生、県内経済の復興に向けて、県民が一丸となり、さらに県をあげて取り組みました。

日本一の軌跡その4.第10回全国和牛能力共進会で日本一

平成24年10月25日より長崎県で5日間にわたり開催された「第10回全国和牛能力共進会」にて宮崎牛が、出品部門全9部門中5部門でトップを獲得し、第7区(総合評価群)で内閣総理大臣賞・団体賞を受賞し、宮崎牛は日本一に輝きました。

これは5年前の第9回大会で、種牛・肉牛の部門で内閣総理大臣賞を受賞し、両部門とも宮崎牛が受賞となる、ダブル受賞の快挙に引き続いての、悲願の日本一連覇となりました。

全国和牛能力共進会とは

5年に1度、全国和牛登録協会(京都市)が主催し、全国持ち回りで開催される全国規模の和牛の品評会。別名「和牛のオリンピック」とも称されています。

この大会では、和牛の性別や体格などで分けられた9つの部門で、肉付きや、毛並み、立ち姿まで、厳しい審査が行われます。

宮崎牛日本一2連覇のここがすごい!

宮崎県知事のブログにも宮崎牛の凄さが記されています(以下引用)。

  • 大会初の連覇
  • 口蹄疫により多くの牛を失ったという厳しい条件のもとで日本一
  • 9部門中5部門で優等首席
  • 各部門の総合得点で道府県の順位を決める団体賞で1位
  • 種牛と肉牛を総合的に評価する「花の7区」で内閣総理大臣賞
  • 口蹄疫の影響を最も強く受けた3区で優等首席・2席を独占
  • 枝肉を評価する9区で優等首席、セリで1頭2千万円超

河野宮崎県知事ブログ

宮崎牛の底力に期待!

口蹄疫からの再生、復興のスローガン「忘れない そして 前へ」。あまりにも大きすぎる被害を出した口蹄疫を忘れることなく、さらに畜産業を盛り上げて、前へと進んでいくことを伝えています。

甚大な被害をうけたにも関わらず、終息宣言からわずか2年余りで宮崎牛が再び日本一を獲得して連覇を果たすなど、口蹄疫から見事復活した宮崎の底力に期待して、これからも宮崎牛から目が離せません!

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